【朗読台本】運命図書館
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【朗読台本】運命図書館
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どんな人生だった?
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おはよう。
今回は随分と永い間眠っていたじゃないか。
まちくたびれたよ。
君の顔を眺めているのも好きだけど、ちょっと寂しかったぞ?
どんな人生だった?早速見せてくれるかい?
どれどれ…、
すごい…すごいぞこれは!
苛められて、苛めて、恋をして、失恋して…、
人を恨んで、恨まれて...最期は殺される。
こんな運命で人がどんな感情を持つのか知りたくて仕方がなかったんだ!
この分厚さが堪らない。
膨大な量の想いが綴られている。
なんだ、この複雑な思考は。
あたたかくて…しかし、しつこくこびりつくようなドロッとしたもの。
これも…これも…!
初めて見る表情ばかりだ。
これはいいサンプルができた。
ふふっ...君の瞳も据わっているね。
少し大人になったんじゃないか?
話し甲斐がありそうだ。
今とびっきり美味しいミルクティーを入れてくるからくつろいでいてくれよ。
うん?珈琲がいいって?
しかもブラック?
ほんとに君..."変わったね”。
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<登場人物>
カミ:
運命図書館の館長。
人間の全ての運命を構築する者。
人間の感情について研究し、創造神へと報告を上げる。
御魂:
人間に生まれ変わることができる者。
罪の精算を終え、あとは現世と図書館の行き来を繰り返し、大人になることが求められている。
大人になれば、天国へと行くことができる。
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<世界観>
運命図書館。
館長を務めるカミはここで人間の感情について研究をしている。
現世に産まれる全ての人間の運命を一人一冊ずつこの館長が本に記して保管をしている。
この図書館で出現する御魂にその本の中から一冊を貸し出し、実際に現世でその運命を全うしてもらう。
そこで芽生える感情が、運命が記された文脈の中に加えられていくようになっている。
御魂が人生を終えると運命図書館へ還ってくる。
御魂が持ち還ってきた本をカミが受け取ることになっている。
カミはその本を参照しながら御魂に質問をして、感情についての見識を深める。
それと同時に御魂自体の成長度合いを観察し、大人になったと判断した場合、天国への扉へ案内することになっている。
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文:饒速日人
ピアノ:haruki様
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