十夏の花
HoneyComeBear
十夏の花
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遠い祭囃子を
風がここまで運んだ
ふわり 揺れる髪と浴衣の袖
君は夏そのものだ
そんな笑顔に負けては
僕は必死に隠した
いつも通りの君が嬉しいから
きっと
平気でいられる
だけど 寂しいと
それだけは言えないから
涙のせい
花火 滲まないように
僕らの夜空に 明日を
見ていた
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