真夏と少年の天ノ川戦争⑦
Orangestar
真夏と少年の天ノ川戦争⑦
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1箇所目「町」📂file:1
🐈⬛真夏と少年の天ノ川戦争⑦
いつの間にか夜になっていた。さわさわと揺れる草花と、虫の声が耳に心地良い。少女は相変わらず僕の隣に無言で腰かけていた。
かと思えば、ふいに立ち上がり、胸についていた名札をそっと外して僕に差し出した。
「名前、言ってなかったと思って」
少女の名札には、夏に咲く黄色い花と同じ名前が乗っていた。その横には、覚えたての拙い漢字で『千咲第一小学校 3年2組』と書かれている。
もうすぐ無くなってしまうと噂の、僕らの町と同じ名の校名が、やけに煌めいて見えた。
「教えてくれてありがとう。僕の名前は──」
夜空の下、ちっぽけな戦争を終えた僕らは友達になった。彼女みたいに心優しい少女がいるのならば、確かにこの町を手放すのは惜しい。明日学校に行ったら、隣に座る三つ編みの彼女に聞いてみよう。僕にも何かできることはないかなって。
見上げた空には、一面に天の川が広がっていた。
1箇所目「町」〖観測完了〗
𓆩⋆𓆪 𓆩꙳𓆪 𓆩⋆𓆪 𓆩꙳𓆪 𓆩⋆𓆪 𓆩꙳𓆪 𓆩⋆𓆪 𓆩꙳𓆪 𓆩⋆𓆪
〖観測者〗
🌕唄見つきの
https://nana-music.com/users/1235847
𓆩⋆𓆪 𓆩꙳𓆪 𓆩⋆𓆪 𓆩꙳𓆪 𓆩⋆𓆪 𓆩꙳𓆪 𓆩⋆𓆪 𓆩꙳𓆪 𓆩⋆𓆪
🌕目を開ければそこは星の巴
僕の手を掴み離さない
今は二人 目を合わせないで
ただ空を眺めていた。
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#Orangestar #真夏と少年の天ノ川戦争
#全くこれだから夏は
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