序章 「ある夜 森の中で 」
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序章 「ある夜 森の中で 」
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序章
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「歩いてる..」
「でも..何処を?」
「なにか..聴こえる」
「ここは..森..?」
「音の方に進まないといけない気がする..」
「この森になんのようかな人間」
「この声は..?」
「私はこの森の魔女」
「それで?人間 お前は何をしに来た?」
「ここは人間がいていい場所じゃない」
「直ちに立ち去れ」
「それが気づいたらここにいて...自分でも何故だか分からなくて」
「出口も分からなくて..」
「よく見たらお前、この世界のものじゃないね」
「ふーんなるほど、これはいい 面白い」
「よし、私がお前をこの森から出してやろう」
「ただし、魔女に頼むんだ」
「それ相応の対価を支払わなければいけない」
「そんな..今何も持ってなくて...どうしたら」
「あぁそれなら心配いらないさ」
「私の対価はモノじゃない」
「記憶さ」
「記憶はいい、とても面白い書物とはまた違ってあれには想いがこもっているからね」
「今からお前に呪文をかける」
「これはお前を媒介にお前の周りの者の記憶を見る呪文」
「お前1人の記憶なんて対価には少なすぎる」
「だからお前を使うことを対価として森から出してあげる」
「もし、期待以上のモノが見れたその時は..」
「なにか褒美をあげてもいい」
「え、あの..」
「さぁ、お眠り人間」
「目覚めた頃には、何も覚えてはいないだろうけどね...」
#オレst
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