⑥記憶のいちページ
haruki
⑥記憶のいちページ
- 2
- 0
- 0
⑥ 〈記憶のいちページ〉
画家
祭司
曲芸師
1:30 画家(語り)
何でもないいつもの光景。そう、全ては何でもない日常。だからこれも全て日常。だけど違和感は拭えない。僕がセッティングした配置は完璧だ。ズレもない、だけど違和感を感じるのはその光景に見覚えのない姿を見るからだ。
1:12 画家「…………紅茶の香り?」
1:09 祭司「えぇ、行商人が立ち寄って茶葉を分けてくれたから振る舞ってるところよ」
1:02 画家「…僕ももらおう」
1:00 曲芸師「あれって紅茶だったんだ…」
0:57 祭司「風味が強くてはじめは抵抗あるけど」
0:53 曲芸師「僕の知ってる紅茶とは別物だったんだけど。…ほんとにいつもの行商人だったの?」
0:46 祭司「そういえばそれはジョゼフさんが誰かから譲り渡されたものだとか…?」
0:40 曲芸師「腐るものでもないから別に何でもいいんだけど」
0:36 画家(語り)
喉を通る刺激物。いつもと違う風味。あとに残る残留物。
0:30 画家「ぐ…っ、…これはなんなんだ」
0:26 曲芸師「あーあ、だから言ったのに」
0:23 画家「もう少しで何かが出てこようとしていたのに…!」
0:19 祭司「なんというか…あなたは何も変わらないのね」
0:15 画家「…なんのことだ?」
0:11曲芸師「あー、でもこれが普通の反応なんだと思う
Comment
No Comments Yet.