〈第3話〉妖精の泉【前編】
台本冬華 BGMびすけっと様
〈第3話〉妖精の泉【前編】
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【Marie's】〈第3話〉妖精の泉【前編】
莉乃は微笑ましく新聞の記事を見る
イギリスの森には
妖精がいるらしい…
というコラムを見ている
シャルロット「莉乃ちゃん!!ダメよ!」
シャルロットは急いで新聞を取り上げる。
莉乃「ご、ごめんなさい…」
アレンはシャルロットの手を見る。全てを察する。
新聞を隠そうと決めたのは他の誰でもないアレンだから
アレン「あぁ、それ“昨日”の新聞なんだよ。
…な、シャルロット」
嘘だ。昨日ではない。
シャルロット「そ、そうね
古い情報は良くないから…驚かせてごめんなさい。」
莉乃「そうなんですか…妖精さん昨日のコラムなんですか」
心底残念そうに莉乃はしょぼんとしている
新聞に目を通す。
シャルロット「莉乃ちゃん確かめてみる?」
莉乃「えぇ!いいんですか!」
アレン「心当たりあるのか?」
律「なくても莉乃なら行けると思う…」
シャルロット「ご飯もまだ、食べてないしピクニック気分で探しに行きましょ」
シャルロット「なら、今日のお昼頃から行きましょう!」
ーーーお昼前ーーー
シャルロット「アレン、さっきはありがとう」
「やっぱりあの記事見たのね。」
記事の内容はこうだ。
食中毒未遂事件、容疑者は冤罪をかけられていた事が判明。
真犯人は自殺か。
アレン「どうってことねぇよ。」
「むしろ、置いてた俺が悪い。」
律「…違いますよ」
シャルロット「律くん?!どうしてここに」
律「アレンさんは確かに直してました。ただ僕が見つけて読んで戻すの忘れてたんです」
アレン「…見たのか」
律「僕は、莉乃を守るために情報は少しでも知っておきたいので。」
「莉乃は難しいのは飛ばして読むので妖精しか見てないと思います」
シャルロット「…律くんにも見て欲しくはなかったけど、仕方ないわね。」
アレン「このことは3人の秘密だ。」
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