第一話 部員集め
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第一話 部員集め
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3日前の正午。
少女は無為な日々に侵食されかけていた。
毎日勉強と家の手伝い以外に取り立ててしていることがない凪咲は、猛烈に退屈していたのだ。
💠凪咲(何か面白い事ないかしら。暇な時は勉強か読書をすればいいのだけれど。今は何方もしっくり来ないのよね。)
「「ドンっ!!!」」
💠凪咲「ひゃぁ!?」
???「…」
???「…ご、ごめんなさい。 わたし、ぼーっとしちゃうことがあって…。怪我とか、無いですか?」
💠凪咲「大丈夫よ。こちらこそ考え事をしてしまっていたの。ごめんなさいね。」
謎の少女は去っていこうとする。ここで「謎の少女」と形容したのは私の知らない人間だからというだけではなく、この少女の纏う雰囲気が何とも言えない不穏な感じだからである…
仄かに、どこか重苦しい香りが漂う。
次の刹那、凪咲は大きな声を発していた。
💠凪咲「「待って!!」」
???「なぁに…ですか?」
鼓動が煩い……この子を引き止めなきゃいけない気がする…
💠凪咲「えっと……そ、そうだわ、あなた、お昼ご飯って食べたかしら?」
???「まだだけど…それがどうしたの…ですか?」
💠凪咲「あなた、今日は私と一緒に食べなさい!あなたは中学生でしょう?私はもうすぐ高3になるの、先輩の命令よ。」
???「んふふ、正解。中学生、です。でも初対面の人の年齢を決めつけるのは、失礼…かもしれない。
お昼ご飯。わかりました。ご一緒…します。」
(なんか変な人に話しかけられちゃった。今日は久しぶりに楽しい一日になりそう…んふふ。)
💠凪咲「悪かったわね。でも、あなたも敬語おかしいわよ。直した方がいいわ。」
???「…! そ、それは…学校のせいだから……。…はい、気を付けます。」
💠凪咲「あなた、名前は?私は蕁草凪咲よ。」
???「黒葛崩華です。よろしく…お願い、します。」
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