66その2
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66その2
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⭐二人で、階段の柱から様子を伺っていると、ガラッと、その一室のドアが開く。一斉にこえん達が、その中へと入っていった。しえんを含め、そちらに気をとられた瞬間、反対側のドアが開いた。そこから、大きなキャンバスと、白いペンキを持った、杏樹ちゃんと天使ちゃんが出てきた。天使ちゃんが、キャンバスで残っているしえん達を退け(しりぞけ)、杏樹ちゃんが、ペンキをしえんに向かって投げてかける。
(ペンキがかかる音)(水をかける音を代用してもよさそうです)
⭐しえんは、不意をつかれたのか、少しよろめいた。その隙に、こえん達の波をキャンバスで押し退け(おしのけ)ながら通り抜け、物を後ろに投げ捨てて、二人はこちらに向かって走ってきた。
(二人の走ってくる音)
⭐遥くんは、杏樹ちゃんを俵担ぎ(たわらかつぎ)にすると、急いで、また元来た階段を上り始める。天使ちゃんもその後に続く。
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