夜明けと蛍
n-buna ナブナ
夜明けと蛍
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夜明けは、きっとすぐそこだ。
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夜はピアノ伴奏が沁みるね……
とっても心地よく歌えました☺️
素敵な伴奏ありがとうございました!
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淡い月に見とれてしまうから
暗い足元も見えずに
転んだことに気がつけないまま
遠い夜の星が滲む
したいことが見つけられないから
急いだ振り 俯くまま
転んだ後に笑われてるのも
気づかない振りをするのだ
形のない歌で朝を描いたまま
浅い浅い夏の向こうに
冷たくない君の手のひらが見えた
淡い空 明けの蛍
✎︎______________
眠れない。
寝返りをうって、スマホに手を伸ばす。
あいつはもう寝てるかな。寝てるよね、きっと。
だけどもしかしたら。
「起きてる?」
数分待ってもつかない既読に、諦めてスマホを閉じる。
思わず吐いたため息を咎めるように、ブブッと短くスマホが震えた。
「寝れないなら、蛍でも見に行かね?」
蛍なんてまだいないでしょ。
そう返そうとして、手を止める。
「行く」
昼間の暖かさに反して、夜はまだ寒い。
お気に入りの上着を羽織って、スマホをポケットにいれて。
足取りはなんだか軽かった。
待ち合わせの公園に、君は既に居た。
私を見て小さく手を挙げた君は、私を上から下まで一通り見たあと、「行くか」と私に背を向けた。
どこに行くの。蛍なんてまだいないよ。
喉元まで出かかった言葉を飲み込んで、小走りで君のとなりに並んだ。
「ここ」
君が足を止めたのは、河川敷だった。
「去年ここに蛍がいたんだ。まぁ、今年はまだ蛍の時期じゃないけど……」
君は河川敷に座って、空を見上げた。
「今日は月が綺麗だ」
私も君の真似をして、君のとなりに座って月を見た。
「夏にまた一緒に来たい。次は蛍が見れるといいな」
少し手を伸ばせば触れる距離で、君は頷く。
「また来よう。夏に。一緒に」
ふわりと風が吹いて、目の前をピンクの花びらが横切った。
蛍にはまだ早いけど。
君と並んで月を見上げながら、夜明けを待つのも悪くないかな。
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まだ蛍の季節には早いよなぁと歌いながらただシンプルに思っただけだったのに、君と私は何故か深夜の河川敷デートに行っていた。何故。
伴奏がエモすぎたからかな……。
正直最後の文を書きたかっただけ。
文才はない。
恥ずかしくなったら消します。
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#夜明けと蛍 #ナブナ #nbuna #萩伴奏
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