【朗読】人生よ。
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【朗読】人生よ。
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俺の精神が限りなくマイナス方面に傾いてた時の日記を見て、
最近同じこと考えたので朗読台本?として出したいと思い、投稿した次第でございます。
例によってまたコレは俺の精神安定剤なので悪しからず。
文量多めです。
時間が足りなかったら、足りねぇよ馬鹿って言って下さい。
直せるかどうかはわからないですが。
〜以下台本〜
今日、どこかで紛争が起きた
それで何人死んだ
未知の感染症が猛威を振るう
それで何人死んだ
最近そんなニュースばかり見る。
最初から感じていなかったかもしれない
その他人の死への同情
そんなものが薄れていく気がした。
そんな折、友人が流行病に罹った。
毎日、気が気じゃなかった。
美味い飯の味も
踏みしめる地面の感触も
何一つ定かじゃなかった。
初めて、「死」という恐怖を明確に感じた。
「人生は長い」ってよく人は言う。
でもそれはなんちゃら省の
なんちゃらって統計で出た、ただの情報だ。
人生は”勝手に”長いんじゃなくて
長くする”べき”ものなんだ。
人の灯火は思ったより簡単に消える。
人それぞれロウソクの長さは決まっていて
いつ消えるかなんて誰にも分からない。
そんな不平等を平等にする世界で
自分のロウソク守り続けて
ロウが全部無くなるまで燃やし続けてやる。
そんでもって「燃やし切ったぞ」って
世界に啖呵切ってくたばってやるんだ。
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あとがき。
自分が初めて他人の死に無頓着になってきていると気づいた時は心が潰れそうになった。
「自分はなんて薄情な人間なんだ」って思った。
周りは「気にしすぎだ」って言うけれど、今までは関心がもてていた物事に慣れてしまって関心が持てなくなるって、
心に隙間が無くなるほど、苦しいことなんだ。
だから最初から俺は他人の死なんて大して気にしてなかったって逃げたんだ。逃げ出した。ただ怖かった。
またあの苦しさを味わうのが。
でも、身近な人に死の足音が近づいてきているのが分かって
ガツンと殴られたような衝撃を感じた。
そこから逃げるのをやめた。
「死」に関してこれまでの人生でより濃く、より重く
向き合うようになった。
それでわかったことがある。
それは人生は決して勝手に長いものなんかじゃないこと。
「人生100年時代」だと最近は言われているが、俺達は勝手に100年生きていけるわけじゃない。
事故や病気、その他様々な原因で生存を諦めざるを得ない状況を回避する「努力」をしていなければならない。
そしてその「努力」でさえ絶対では無い。
命の灯火はいつか突然消える。
外から吹く風で消されるかもしれないし、自らの手で消してしまうかもしれない。
だからその灯が消えないように、守らなくちゃいけない。
自らの手で、自らの考えで、自らの努力で。
それで人生最後の瞬間、自分のロウソク守りきったぞって
不均等な世界に啖呵切ってやれば
それだけで俺は満足だ。
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満足する生き方をしろよ、俺。
これから長いこと、生き延びるんだから。
BGM:someday〈みわたか様〉
※読んで頂く際にみわたか様へ拍手等お願いします。
#台本 #朗読 #そま本 #コラボ募集 #声劇
Comment
4commnets
- Sお借りしましたm(*_ _)m
- 蒼空台本お借りしました 心にジーンとくるいい台本ありがとうございます
- おこえこえ素敵な台本をお借りしました、ありがとうございました。
- 二条 朔読ませてもらうね! 当たり前の裏には努力が隠れてるもんなぁ… 心を込めて、朗読させてもらいます!