第2話「先輩として」《🪄編》
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第2話「先輩として」《🪄編》
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各ミニユニットごとにDarkness▼Princessのメンバーをサポートをすると決めて迎えた、初合同練習日。
Luminous*Girlsに所属するレイナ、リカ、モモは、同じようなコンセプトを持つ「Lonely→Imagination」に所属するサノ、チサ、アユナを呼び集めた。
💍「急に呼んじゃってごめんね!…あのね、今日までにあたしたちで話し合って、ミニユニットごとに後輩ちゃんをサポートしようって話になったの!」
🌌「え!そんな、いいんですか?!ありがとうございます…助かります」
🎧「ありがとう…ございます…」
🫖「お気遣い感謝いたします。ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます」
レイナは三者三様の反応に力強く頷くと、リカとモモを振り返った。
💍「そしたらどうしよう、まずは1回踊ってみてもらったほうがいいかな?」
🍰「いいと思う」
🐈「うんうん、それでいこー!」
💍「おっけー!じゃあみんな、1回通しで踊ってみて。歌わなくてもいいけど口パクと表情管理は忘れずにね」
🫖🌌🎧「はい!」
3人は位置につき、お願いします、と声を上げた。
🐈「はーい、流しまーす」
曲が流れ出し、多少ぎこちないながらも踊り出す。
まだ技術的に乏しかったり、間違えたりはあったが、頭と体にはきちんと振りや歌詞が入っているようだった。
しかし、先輩組は少し心配そうに動きを見ていた。
曲が終わり、レイナがぱちんと手を叩きはいおっけー!と声をかけると、3人は息を切らしながら崩れ落ちるように座った。
💍「みんなありがとう!お疲れ様!はいどうぞ」
レイナがすぐに水を持って3人に渡す。それを見ながら、リカとモモは少し険しい顔で話し合っていた。
🍰「体力はこれからつけていくとして、基本はできているほうだったと思う。むしろ、この短期間ですごいなって…。だけど、全体的に表情が暗かったかも」
🐈「そうだねぇ…。緊張って感じじゃなくて、自信がない感じ…?あと、統一感があんまりないっていうのも問題点として挙げられそう」
🍰「なるほど…。まあ、統一感は少しずつ出していけるように模索するしかなさそうだね…。とりあえず先に、不安に思っていることを聞いてみようか」
🐈「了解!レイナちゃんにも共有してくるね」
モモはレイナの元に行き簡単に共有すると、3人に声をかけた。
🐈「みんなのパフォーマンスを見てて、表情が暗いのが1番気になったの。何か、不安に思ってることとかある?」
🌌「やっぱり、モモたち先輩方と同じステージに立つこと…かな。もしかしたら、見てもらえないかも」
🫖「皆様に比べて、わたくしたちは技術面もなにもかもが足りませんからね…」
🎧「ただでさえ緊張してるのに…チケット即売だなんて…怖い…です」
沈んだ空気が流れ、先輩組が息を呑む。
そんななか、チサが再度口を開いた。
🌌「…でも、たとえ見てもらえない可能性があったとしても、アタシたちらしさはちゃんと出していきたいなって。そういう話を、ずっとしてたんです」
チサの言葉に、サノとアユナも頷く。
💍「!そっか。…じゃあ、パフォーマンスに自信をつけられるように、あたしたちが全力でサポートしていくね!!」
🐈「うんうん!らしさを出すのはすっごく大事!他の何にもない、チサちゃんたちだけの色でお客さん魅了しちゃお!」
🍰「しっかりしててすごいよ…!わたしもできることはするからね」
レイナたちは後輩組の意思の強さに驚き、同時にたくさん協力したい、と感じた。
*
本番当日。
Lonely→Imaginationの3人は、統一感がありつつも個性の光る、唯一無二のパフォーマンスを繰り広げた。
客はみな、意思の強さが垣間見えるパフォーマンスを見て圧倒された。
パフォーマンスを終え、ステージで客に手を振る3人は、立派な「アイドル」になっていた。
Next→Luminous*Girls's sound
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