虫食い林檎と洋菓子店

二条 朔

林檎の木から、 またひとつ、果実が転がる。 最後の林檎は、虫に食われたのが1つだけ この林檎じゃ、コンポートもアップルパイも、何一つ作れやしない。 代わりを探さないと… 焦った僕は、葡萄や檸檬、無花果など いろんな果物に手を出した。 うまくいくはずがなかった。 だって、林檎の扱い方しか 知らなかったから。 無謀なのは分かってた！それでも…！ 僕は作り続けなきゃいけないんだ！ 洋菓子のおかげで、みんなと友達になれた。 それなのに、今の僕には何もない。 しばらくして、友達だったみんなは… 僕を避けるようになった。 かつて、虫食い林檎を避けた僕と 同じように。 そっか、そうだよね。 みんなは、ただ… 完璧な洋菓子を食べたかったんだ…。 また、作れるように 美味しい林檎を沢山育てるから… だから、戻ってきてよ…！ この言葉が誰かに届くことはない。 なぜなら…僕も、訳ありだからだ。 ………………………………………………………………………… (読みたい人は読んでね☺️)長文失礼しやすぜ 初めて台本を書いてみました！ 最近、悲しかったことが題材になっています。(人によっては嫌かもしれん…) 完璧を求めるリスクと思い通りにならなくなった瞬間の周りの態度の変化。から浮かんだ作品です。 ～虫食い林檎が避けられる理由って？～ 作中にも出てくる「虫食い林檎」っていうのは、ところどころ虫に食われてる林檎のことですね。味は普通に美味しいんやけどなw よくスーパーに訳ありりんごって名前で安売りされてるアレです🍎    (されてないとこもあるんかな？知らんけど) 〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️〰️ 人って、「完璧を求めがち」なところがあると思います。それは、求められる方もクオリティなどの点では同じで、  常に最高のものを！って頑張っちゃいますよね。だけど、ずっと続けていると、自分の心が追いつけなくなってくるんです。 それでも、相手の要求はハードになる一方で、また応えようと頑張った結果、限界を迎える。そんな負の連鎖に陥ります。 残酷なことに、思い通りにならなくなると 無視されたり、避けられたりし始めるんですよね… まさに最近経験したことなんですが 普通にいじめです。やられたことある人で、自分に非があったんかなぁ。って思ってる人 これに関しては相手が100悪いです。 自分を責めないように！ (内心、手のひらクルンクルンやんけって 怒りより先に爆笑したけど、悲しいもんは悲しいよなぁ。めっちゃ泣いた。 ) うまくいったらラッキー！ぐらいの気楽さで 生きてたほうが楽です。  相手の要求に完璧に応えるなんて、天気予報無しで天気当てんのと、ほぼ変わらんからw 無理せず、楽しく過ごしましょ☀️