53その1
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53その1
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⭐何気なく目を戻すと、写真から、瞬く間に炎が燃え広がり、写真は消滅してしまった。そして、社員証も、青白い淡い光と共に消えていった。それと共に、痛みと感情がブワッと体の中から沸き上がる。
⭐「ぐあぁっ!」
(嫌だ。思い出したくない。)
まるで、茨に全身を捉えられたようにあちこちが痛い。再度、頭痛が襲ってくる。『これは、お前の記憶なのだ』と誰かに思いしらされているかのように、脳内が焼かれるように熱い。暫く悶え、苦しんだ。
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