【声劇台本】水仙の花
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【声劇台本】水仙の花
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yuaさんの素敵なBGMをお借りしました。
【台本について】
・性別、言い回しなどのアレンジはご自由に。
・台本お借りしますコメントは不要です。
・コラボの際は必ず伴奏者さんに👏をよろしくお願い致します。
「」…戦で城を焼き払われてしまった国の姫。命を省みず助け出してくれた敵国の青年に少しずつ惹かれていく。
『』…敵国の青年。たまたま怪我をして動けない姫を助けて匿う。ある日姫の国の武士達に見つかってしまい、命を落とす。
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水仙の花が咲く季節、私はあの方を思い出す。
(場面切り替え)
戦で城を焼き払われ、途方に暮れた私に手を差し伸べてくれたのは敵国の男だった。
「あなたは……?」
『案ずるな、無駄な争いはせん』
脚に怪我をした私を背負い、そのまま少し離れた基地にしばらく身を潜めることとなった。
「仮にも私は敵国の女、他の者に見られてしまっては………」
『…それより、脚は痛むか?』
優しい手。
刀を持っているとは思えない程に、誠に暖かい手をしていたのだ。
(場面切り替え)
ある日、見覚えのある防具を纏った男達に囲まれてしまう。
「この方は私の命の恩人なのです!剣をしまいなさい!(同じ国の武士達に命令しながら)」
全く聞く耳を持たない武士の男達。
『こやつらと同じ軍であれば、もっとお主の側にいられたのかもしれぬな』
そう言って剣を立てることなく、ただ私を庇うように死んでいったあの方の最後の言葉が今でも切なく堪える。
水仙の花、それはあの方が教えてくれた最初で最後の花の名前。
#声劇台本
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