硝子の花園
絢瀬 絵里、東條 希
硝子の花園
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寒空の下、薔薇の宮では普段通りのティータイムを行っていた。
吐く息も白くなるほどの寒さはあったが空気は澄んでおり空は晴天であった。
🌹「少し寒いけれどこうやって2人っきりで紅茶を飲むのはとっても幸せなのだわ」
🥀「ええ、そうね…私はマリィが風邪をひいてしまわないか心配だけれど……」
🌹「あら、心配性なのだわ。…風邪をひいたってココがいつも傍にいるから寂しくないのだわ。」
そう、寂しくない。
貴女がいれば寂しくないの。
🌹「ココ、私はココと永遠にこの宮で薔薇として咲いていたいのだわ。」
貴女となら私は…
🥀「どうしたの、マリィ。」
普段と違い表情の硬い片割れの頬を撫でるココ。
🌹「私はずっとココといるのだわ、この花園に私とココ以外いなくなってしまっても…ずっと一緒にいるのだわ…![
🥀「……マリィ」
🥀「…ありがとう、マリィ」
ーーいつか永遠の別れか永遠の眠りが来てしまうのではないか…
執着の強い私を片割れは呆れてしまうのではないか
些細なことから考えてしまっていた黒い感情
片割れから距離をとりつつあったココは片割れの一言で安堵した。
🥀「マリィ、私はマリィなしでは咲いていられないのだわ。」
ここは薔薇の宮
薔薇達が個々に咲き誇る花園
薔薇に選ばれた2人の少女は今日も仲睦まじく談笑するのであった。
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💐)lalala...
ユメの迷路…ユリの迷路…
lalala...
🥀)憧れを語る目が
遠くを探してる時
寂しくなる
私はここにいると言いたいの
🌹)Ah! ふたりきりで硝子の花園へと
🥀)誰もいない 誰もいらない
💐)そっとこわれそうに
🥀)咲
🌹)き
🥀)た
🌹)い
💐)秘密のブランコ
あなたと揺れながら今
ただ優しく見つめあうの
🥀)恋に恋する
🌹)(恋する)
🥀)少女の
🌹)(少女の)
💐)静かな溜息は
Lonely…満ち足りたLonely
💐)lalala...
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