雨傘　　男と女【鍵盤伴奏 #3】

CHAGE&ASKA

kai杯という事で天才2人の共作 一択即決で始めさせていただきます。 作詞 作曲 kai 演奏 てぃーら ・・・・・・ 「ねぇ もう 忘れてしまったら？」 降り出した雨に 霙が混じってる 「ほんの少し 何かが違っていたら」と 臆病が軒先で まだ 雨宿る 雨で絵の具が溶かされて いつか１つ塗り忘れた色が滲んでゆく 曖昧で ずるくて 優しい 感情は記憶を見ては泣く いつも慰める言葉を違えてばかり 今 もし どこかで出逢っても もう 気付かずにすれ違うだけの 雨傘 ・・・ では歌詞の解釈に入ります。 【「ねぇ もう忘れてしまったら？」 降り出した雨に霙が混じってる】 この語り出しの声が誰の語りかけなのかという事なのですが、これは歌詞が進んでから考えることにしましょう。 季節は降り出した雨にみぞれが混じっているということでまだ寒い時期。今から冬に入るのか、冬が明けて春に向かう前の1番寒い頃に降る雨なのか。 【「ほんの少し何かが違っていたら」と 臆病が軒先で まだ雨宿る】 この臆病というのは終わってしまった恋愛についてのふんぎりですよね。その踏ん切りが今居るのは母屋ではなくて軒先で、もうこの恋愛は終わってしまって出て行かないといけないとわかっているので母屋からも既に 出てるわけですよね。ある程度整理もついて出て行こうとしているんだけどもまだ雨が降る外に出る前に軒先で勇気を振り絞っているのですよね。 【雨で絵の具が溶かされて いつか１つ塗り忘れた色が滲んでゆく】 絵の具は水溶性なので水に溶けるわけですけども1つ塗り忘れたキャンバスのその場所は何も塗られてない場所なんですね。だけどもそこに雨が落ちて絵の具をとかして望んでいない色で塗られていくのですね。その塗り忘れた場所というのは、おそらく2人でしようと思っていた事や予定で思い出になっていくスペースだったのでしょうね。そこに滲んだ感情が本来できなかったことなんだけども、したかったなぁという思いで不本意に埋め尽くされていってしまうようなイメージですよね。 【曖昧で ずるくて 優しい】 思い出は都合よくて、浸ると心地よいことばかりでずるいわけですよね。美しくて優しいが故にまた傷ついてしまうのですよね。 【感情は記憶を見ては泣く いつも慰める言葉を違えてばかり】 思い出を思い返しては傷ついて、その思いを断ち切ろうとするときに、自分への慰めの掛け声がより深く自分を傷つけてしまう。そんな言葉を選んでしまう。その苦しさから逃れられない。という事だと思うのですね。 そしてこれが冒頭の語りかけの言葉なのですね。 【今 もしどこかで出逢っても もう 気付かずにすれ違うだけの雨傘】 雨傘というのは、2人がものすごく寄り添いあって何とか濡れずにいられるくらいの小さなスペースですよね。だからどちらかが少し離れてしまうと雨に濡れてしまいます。 そんな小さなスペースに収まっていた2人が違う傘を手にして、もう決して同じ傘の中に収まる事のない雨の中を歩いているという内容ですね。 この曲はCHAGE&ASKAの男と女から生まれた曲ですが https://nana-music.com/sounds/04554ca2 男と女の歌詞は冬の雪に足をとられるような季節の世界観です。この霙混じりの雨が降る雨傘の世界観ですが、もちろん男と女に登場する人物と同じ人達ではないとは思いますが、アナザーストーリーの恋愛話としてでも、今から冬に突入する頃合いの雨ではなく、春に近づいていく季節の霙雨であって欲しいなと思います。 #てぃーら伴奏 #せつな部 #kai杯2022