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Eh
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最終章 「花」
場所:???
時間:???
「これでは瞬く間に、瘴煙が天空を覆い尽くしてしまう。
聞いてくれ。
ボクは、地上とこの場所を”つなぐ”。
これ以上瘴煙が広がる前に、瘴煙ごと魔界の扉を強制的に封印する。
キーアイテムが揃った今の宝玉書があれば、瘴煙の勢いを抑えることも出来るだろう。
この状況で天空を守るにはそれしかない!!
ただ、地上とこの場所をつなぐには、膨大な魔力が必要だ。
だから、ボクの魂を魔力に変える。
そうすれば間に合う。
……そんな顔をしないでくれ。
前に一度、あなたが聞いてくれた。
ボク自身にやりたいことは無いのか、って。
とても嬉しかったんだ。
使命を背負ったボクじゃなく、あなただけが、ボク自身を見てくれた。
あなたとの旅が、優しい居場所だった。
だからこそボクが、あなたのいるこの天空を守る。
あなたと出会えて、本当に良かった。」
最後に見たアンバーは、笑顔だった。
気づくと、晴れた草原に立っていた。
心地よい、爽風が、頬を撫でる。
その風はそっと、足元に横たわった少年の身体を包み、やがて去っていった。
もう少年は、いない。
主のいない、空っぽの身体だけが、天空(ここ)に置き去られた。
そっと優しく、その身体を抱き上げて歩き出す。
あぁ、きみが見たがった天空(このせかい)を、
ともに見にゆこうか。
BAD END.
イメージソング
https://youtu.be/fL7FKNqrtxs (非公式音源)
CREDIT
https://nana-music.com/sounds/06754ee1
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