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最終章 「命」
場所:天空ジュロニオン領南西 迷宮の洞窟 祭壇
時間:???
アンバーの身体は影に乗っ取られてしまったが、その鞄の中に眠っていた、”7つのキーアイテムを収めた宝玉書”に一縷の望みを託し、一か八かの賭けに出た。
その選択によって、迷宮の宝玉は再び祭壇に置かれ、アンバーの身からガンクゥの影を引き離し、そして、消滅させることが出来た。
力なく倒れたアンバーの身体に駆け寄ると、ゆっくり瞼が上がる。琥珀色の瞳を取り戻した。
「あのとき、覚悟を口にした時点で。
ボクはこの命を失うことを、恐れてしまっていたんだな。
ガンクゥに身体を乗っ取られているとき、あなたに倒されるのを想像した。
……けど、ダメだったよ。
使命と同じくらい、あなたとの時間が大切になっていて……死にたくなかった。
あなたのおかげで、ガンクゥを退けることが出来た。まさか、最後のキーアイテムが迷宮の宝玉ではなく、あなたの持つそれだったとは。
キーアイテムもボクの命も諦めなかった、あなたの勝ちだ。」
そう微笑むと、力の抜けた身体を叱咤して、アンバーが立ち上がろうとする。
「……っ、あとは、地上に戻ってボクが」
その言葉を遮って、ある提案をした。
アンバーの琥珀色の瞳がこぼれそうなほど見開かれた。
「は!?
あなたも、共に地上へ!?
だってあなた、地上に来たことないだろう!
いやボクも、天空に来たことなかったけど!
まだ旅は終わってない、って…
ははっ、そうだな!
今さら腐れ縁だなんて言ってくれるなよ?
ボクにとって、あなたは唯一無二の存在だ。
地上と天空が交差する、この使命の果てを、
ともに掴みにゆこう。」
BEST END.
イメージソング
https://youtu.be/6fMq-4S2Bhc
CREDIT
https://nana-music.com/sounds/06754ee1
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