9-2 🍾🌕
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──研究所。🌕、犬たちと部屋へ入室
🌕「失礼します」
🍾「……キミは?」
🌕「刑事部鑑識課のリア・ホワイトです。犬の引き渡しに参りました」
🍾「……ご苦労様」
🌕「失礼ですが、貴方がドクターですか?」
🍾「私【も】ドクターだが。犬の担当は別にいる。……何か?」
🌕「単刀直入にお聞きします、この犬たちは本当に【未来】へ行けるのですか?」
🍾「無責任に『心配ない、大丈夫だ』とは言えない。キミも、そう言われて『はい、そうですか』とはならないだろう?」
🌕「……」
🍾「……。何を答えればいい? 生存の期待値を聞きたいのか? それとも、これまでの研究結果を確認したいのか?」
🌕「可能であるなら、どちらも……。犬たちが、知りたがっています」
🍾「犬? キミではなくて?」
🌕「……訂正します。私も、知りたいです」
🍾「……。期待に応えられる数字ではないと思うが」
🌕「……つまり、奇跡を願えと? それなのに、どうして……」
🍾「このまま生きていても死ぬんだ。可能性がゼロでない方に賭けるのは必然だろう?」
🌕「……酷い極論ですね」
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