【声劇】あの夏が飽和する。
- 怯える羊飼い(桜木 香織) × 逃避行少女(萌葱 翡翠) -
【声劇】あの夏が飽和する。
- 20
- 4
- 0
“とても暑い暑い日だったというのに青年はひどく震えていた。ふと扉を叩く音が静寂を破る”
────────────────────
怯える羊飼い:桜木 香織「」
逃避行少女:萌葱 翡翠『』
『大丈夫か?
最近、羊の世話もまともに見てないって……。
ん、まあ…お姉さんのことは残念だったな…。
ご飯持ってきたから…入るぞ?』
「こ、来ないでくれ…っ…。頼む。
わ、私に近づかないでくれ。頼むから…!」
『そんな声聞いて放っておく訳にはいかないだろ…。ん、分かった。入らないから。聞かせてくれないか?一応同じ学び舎に通ってるんだ。そのくらいいいだろ?』
「……分かった…。実は…わたし、なんだ。
ね、姉さんを殺したの…。
ヨル、ヨルノコになった姉さんを。
ヨルノコが…姉さんだと思わなかったんだ。紋様とか…ツノとか……まるきりいつもの姉さんと違って…反射でそこにあった棒で……」
『うん、なるほど、な。…うん。辛かったろう。私はお前が悪いわけじゃないと…思う…ぞ。そんなに…気を落とすなよ。』
「はは……優しい、な。…もうここにはいられない。いたくないんだ。
ヨルノコとはいえ家族を………、姉さんを殺めた。どっか……遠いところで死んでくるよ。後のことは任せてもいいか?」
『嫌だ。なら私も連れてってくれ。
死ぬ以外の道だってあるはずだ。それを2人で探し出そう。
こんな狭くて価値もない世界、2人で逃げ出そうぜ。』
「…荷物をまとめたらすぐ行く。
……着いてきてくれないか?世界の果てまでも逃避行する旅に」
────────────────────
“彼女は笑って頷いた。そして2人はヨルの闇に逃避行する旅に出た”
#あの夏が飽和する #旋律の絵筆_ヨルノコ
#Luogo_di_Colore #桜木香織 #萌葱翡翠
#カンザキイオリ #鏡音レン #鏡音リン
#ボカロ #ズッキーニの伴奏
Comment
No Comments Yet.