【2人声劇】終末に歌う

君:いーと / 僕:りーふぃ

"びょーき？かんけいないよ！" "いっしょにきなよ！たのしいよ？" "ぼくたちは…いつまでも、ともだちだよ" ≪君は、僕の…僕のーーーーなんだ…！≫ あの日、君が手を引いてくれたから 僕は今日まで頑張ってこれたんだ やっと自分の足で立てるようになったこの世界を もっと君と、過ごしたかったなぁ… 世界が終わりを迎える日　その穏やかな午後の記憶 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 いーとさんの穏やかな歌と語り口に気持ちを奪われ、この世界にお邪魔させていただきました(*´꒳`*) 固まりきっている訳ではありませんが、ちょっと今回は妄想設定を載せてみます_φ(･_･ "僕"は病弱な男の子。病室暮らしだったところを"君"に子供の頃に病室から連れ出してもらい、世界で生きる希望を見いだし、ついに難病に打ち勝ちます。 一方で"君"は世界終末の日々、一人でも救おうと自分なりに尽力しますが、一つ、また一つと失われていく生命に心が疲弊していきます。 そう、ちっぽけな彼一人の努力とは関係なく、世界は静かに終焉を迎えようとしているのです。 そんな世界の中で… "君は終焉を受け入れようとしてるけど…僕は君と一緒に、これからを生きていきたい…！" "僕"はそんな気持ちで読ませていただきました(*´꒳`*) 重くて痛くて悲しい終わりなら、もっと呆気なく諦められた。だけど自分の足で走り着いた先に、あんな青空と穏やかに歌う君を見てしまったら…。 補足として、"僕"の最後のセリフの後に背を向けて話していた"君"が振り返り、車椅子ではなく両の足で立ちながら涙を流しこちらを見つめる姿に気が付きます。 それを見た"君"が口にした言葉とは… …この物語の結末は、皆さんの頭の中に(またw) ぜひ、あなたなりの"終わり"を補完してくださいね✨ ちなみにりーふぃは…ハッピーエンドで想像してます♫ いーとさん、今回もありがとうございます✨ 世界観の魅力を際立たせる素敵な語り口と歌でした！ ねこまたまおりさん、世界終末という重い題材から綺麗な世界を表現しておりとても素敵な台本だなぁと何度も読み返して感じました(*´꒳`*)ありがとうございます♫ ーーー以下、台本師様のキャプションよりーーーーーー 〜諸注意〜 ✰︎素敵な演奏のサウンドをお借りしています。 必ずそちらに拍手･コメントをお願いします。 ✰︎一人称や性別の変更、アドリブ、一向に構いません。 ✰︎自由な解釈で読んでいただけたら嬉しいです。 もしも更に詳細必要であればコメントでお声掛けください。 〜ふんわりとしたあらすじと設定〜 何ヶ月も空を覆った黒く重たい雨雲は、 止めどなく、激しく……冷たい雨を降らせた。 無情で容赦の無い雨は、 多くの生命が育んできたものを押し流した。 そうして一切の躊躇いもなく、 その生命の多くを抱き込んだまま 沈黙してしまった。 誰かが【世界終末】と呼んだ 恐ろしく長い夜が、ぽっかりと明けた朝の話。 ꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱ 君◾︎ 僕◽︎ ◽︎ぽっかりと明けた空が抜けるように青い。 君は水面にそっと爪先を浸して、 それから、軽やかに跳ねあげる… 雨上がりを切り開いた陽の光に その1粒1粒が、宝石のように煌めいた ◾︎｢Somewhere over the rainbow Skies are blue
 And the dreams that you dare to dream
 Really do come true…｣ ◽︎｢なんか、聴いたことあるな、その歌。｣ ◾︎｢小学校の時観たオズの魔法使い、 憶えてる？｣ ◽︎そういえば、そんな作品だった気もする。 ◾︎｢虹の彼方の空は青く、 信じた夢は全て現実のものになる ……って歌ってるんだ。｣ ◽︎｢…………あのさ、風邪引いちゃうよ。｣ ※そっと遮るように ◾︎｢私ね、世界の終わりって、もっと重くて、 痛くて、悲しいと思ってたんだ。｣ ◽︎僕だって思ってたよ。 君の爪先が作り出す波紋を目で追いながら、 声に出さずに答える。 ◽︎｢さっきの歌、僕も覚えるよ。｣ ◾︎｢覚える前に、世界が終わっちゃうよ。｣ ◽︎｢終わる前に覚えるからさ。だから、 …もう1回歌って。｣ ꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱