消えたい。
カンザキイオリ
消えたい。
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あかぺーら
まだ10代なんだけれど世界の醜さを知っちゃって
その優しさと呼べる虚無感に
消えるように身を委ねようとしただけ。
伝えたい言葉が溢れて嫌われないように奥にしまう。
「それがこの先生きる者として、とても大切な力なんだ」と
教えてくれたあなたはどこへいったんだ?
寂しさあふれた僕は一人
暗い空を眺めながら荒れた夜の道を歩く。
死なせてくれ。
死なせてくれって言った思いはどこへ行った?
今じゃなんだ?
殺したいやつがずっと増え続けてゆくんだ
認めてくれ。
儚く変わっていった、奪われそうな自分を。
消えたくって消えたくってしょうがない。
夕焼けがまぶしくって涙がこぼれた。
いつか無駄になることならいっそ、
全部焼却炉に捨ててしまえ。
こんなもの役に立ちはしないぜ。
そんなこと言えるほど強くない。
めぐる喧騒の中、僕は前を向くんだ。
不確かなものを探してるんだ。
言われたことを守れないなら僕らはゴミくずなんだ
殺してくれ。
殺してくれって言った。思いはどこへ行った?
それがなんだ?
今じゃ愛情がずっと溢れ出して行くんだ。
叫んだって、
叫んだって、誰も気づいてくれないんだ。
消えたくって消えたくってしょうがない。
朝焼け、陽だまりが僕を現実に叩き落とすんだ。
声をからして、涙を流せ。
見せ付けるように、すべてを奪え。
誰も助けに来ないのならば、迷惑かけても許されるのさ
そうだろ?
この思いは、この思いは
自分で守り続けていたんだ。
それがずっと、腐り果てていたんだ。
くだらない愛になった。
だけどそうさ。
何も変わらないんだ。僕は僕自身なんだ。
消えたくって消えたくってしょうがない。
明日は誰にも理解できやしない。
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