ここは薔薇の宮内にある寝室
循環の為か少し開けられた窓から明け方の光が差し込み
夢に微睡む2人を優しく包み込む
寝惚けながらも未だ眠りにつく片割れの頬を撫でるココ
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🌹「……ん…?」
🥀「起こしてしまったかしら…?」
夢と現実の狭間で微睡むのが心地良いのか中々起きない鞠依
🥀「マリィ…よく聞いて欲しいの。」
薄明かりが差し込む部屋の中
片割れの耳元でそっと囁く
🥀「 」
🌹「…っ!!!!!!!」
ココから発せられた言葉で耳まで朱へと染まる鞠依
🥀「やっと起きた。…おはよう、マリィ」
飛び起きた片割れを微笑ましく見守るココを瞳に涙を溜めながら睨む鞠依であった。
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🌹温かい水に泳ぐデトリタス
🥀長い時間をかけて糸を紡ぎながら
✨繭(まゆ)になる
🌹一体どれくらい目蓋(まぶた)を閉じていたんだろう
🥀待っても待っても僕らずっとふたりきり
🌹ここは有限の水槽で 名前を呼べば泡になる
✨温かい水に泳ぐデトリタス
長い時間をかけて糸を紡ぎながら
🥀穏やかに眠る君の外側で
✨全ての感情から守る繭(まゆ)になる
𓆡𓆜𓇼𓈒𓆉 𓆛 𓆞
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