[解説?]思いたくない
千雪堤
[解説?]思いたくない
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間違えて台本消しました(ま、いっか)
母親から言葉のDVを受け続けた少女の話。
「死んでくれないかな、早くいなくなればいいのに」
という言葉は母親から言われ続け、いつしか自分ですら望むようになってしまった言葉。
ただ、母親は少女に、少女は自分自身に向けての言葉となる。
母親は少女のすることなすこと全てを貶した。
家事をしようと、勉強をしようと、遊ぼうと。
全ての意義が奪われ死ぬことだけを望まれるようになった少女は日々疑問に思うのだ。
「どうして産んだのか?」と。
それでも少女は母親のことが嫌えなかった。
憎くて嫌いなはずなのに、どうしても「お母さんのため」を考える自分はお母さんが好きなんだろうと。
せめてと、少女が最後に母親孝行をしようと取った行動は自殺だ。
少女が死んだことに母親はひどく悲しんだらしい。
ニュースでは愛情たっぷりに育てられた少女が理由なく自殺したと報道されることとなった。
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思いたくはないことを
思ってしまうことがある。
「居なくなれよ」のぼうげんや
「死んで」のくりかえし。
何をしたって「お前が悪い」と
言われ続けてなぐられる。
しかってばかりでほめられない。
人生そんなで悲し過ぎるな。
ほめられるのは妹ばかり。
「ずるい」「いいな」とねだれはしない。
かこを浮かべてでてくることばは
「私わるい子だったかな?」
いいこでいようとがんばってるのに
ひとつもできてはないらしい。
「死んで」「出来損ない」
ならなんでうんだの?
ねえおしえて
やさしくない、こわい人
だから思えるはずもないのに。
いくらちがうと首をふれども
それでも思ってしまうんだ。
ふしぎだね。なんでかな。
なみだがあふれて止まらない。
ほんとはきっと大好きだから
さいごにやっとおねがい聞くね。
お母さん、ありがとう。
さようなら、元気でね。
ひとつだけ、こうかいがある。
ごめんなさいと、あやまれないけど
おへやをね、よごしちゃったの。
さいごもわたしは、わるいこだった。
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