狐のお面 【和風】【声劇】【台本】【朗読】

読み手『 貴方のお名前 』 台本：宇迦

『 キミと花火を見れて、寂しくなんか無かった 』 お久しぶりです。 台本書きました🎐‎𓂃 𓈒𓏸 ずっと独りでお社を守っていたのかもしれない狛狐のお話です。 たぶん。 ⛩コラボの際は拍手orコメントお願いいたします⛩ ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ 『今夜で最後だから、これあげるよ。』 そう言って隣に座る、少し年上の男の子は 被(かぶ)っていた狐のお面を私にくれた。 毎年、田舎(いなか)の神社のお祭りに現れる君。 私が迷子になったとき、本殿がある裏山から 花火のよく見える秘密の場所を教えてくれた。 でも。 ある年から、本殿から続く裏道の提灯(ちょうちん)が少しずつ暗くなっていることに気づいた。 『…そっか、キミはもうそんなに大きくなったんだね』 彼がそう告げたとき、最後の花火が上がった。 隣を見ると、もうそこに男の子の姿は無かった。 振り返ると、本殿の脇(わき)に、 お稲荷さんのお社(やしろ)がある。 二体いるはずの狛狐(こまぎつね)。 片方は朽(く)ちて砕(くだ)けていたけれど、 残った狛狐はどこか笑った狐の顔をしている。 誰もいない背後から微(かす)かに声がした。 『今まで楽しかったよ』 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ #声劇台本 #朗読台本 #和風台本 #一人声劇 #和風朗読 #和風声劇 #和風 #朗読 #声劇 #台本 #神社 #お祭り #祭り #神様 #狐 #キツネ #切ない #神隠し #神秘的 #夏