___願わくば暫くの永遠を
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庭に咲く花が好きだった。
暖かな日差しと風にのせて甘やかな蜜の香りがアリシアを包むあの時間が好きだった。
大好きな景色を誰かと分かち会いたくて。
庭を嫌うお姉様たちとは別にもう一人、姉様がいることを知ったときにどうしてもこの景色を見せたいと強く思ったのだ。
それからアリシアは毎日、何ヶ月、何年もお姉様を探していた。
エドワーズの家にとって、それは決して触れてはいけない存在だと知らずに。
真っ暗な煙に揺られ、モルガナイト色の美しい髪を結った少女は小さな修道院へやってきた。
修道院で暮らす者たちにアリシアの言動は噂で聞いていた、傲慢で我儘な性格とは正反対に写っていた。
遠く離れて過ごす、両親やお姉様たち。
メイドや執事――会ったことのないお姉様の幸せを神に祈り、日々勤勉に励んでいた。
赤い炎が修道院をつつみ、上空には黒煙を浮かべた日。
最後の力を振り絞り、助け出した少女に微笑みかけ、アリシアはそっと目を閉じた。
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𝑪𝒂𝒔𝒕
🌙アリシア・エドワーズ(cv.スノーク)
#シスターアリシア
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𝒍𝒚𝒓𝒊𝒄𝒔
水面に映る ツギハギだらけの身体
空蝉に問う これは夢か幻か
くたびれては眠り 赤い夢を見る
篝火は倒れて 空を焦がす
急き立てられるように ゆらり歩き出す
孤独なほしの様に 繰り返して
辛うじて 留める
形を繋ぐ 敢え無い魔法は
掛け替えの無い命の影
動かぬその右手には クチナシの花束を
地に返る魂に 捧ぐはなむけ
残された世界には 縁なしの絶望と
願わくば暫くの永遠を
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𝑻𝒂𝒈
#AkashicRecords #シスター達の鎮魂歌
#カガリビト
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