【朗読台本】通り雨
読み手:○○様 台本:彩葉藍 ピアノ:rito様
【朗読台本】通り雨
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143作目です。眠れなくて思うがままに文を書いておりました。ジャンルとしては朗読の台本になると思います。良かったら読んでいってくれると嬉しいです。
ちょっと短めなのでゆったり目に読むとちょうどいいかも?
⚠️説明書き
○BGM作者様への拍手コメントよろしくお願いします。
○一人称は好きに変えてOKです
○台本のコピペ可です。
○nana以外でのご利用はご遠慮ください。
○アレンジ可です。ただし、おふざけにならない様にお願い致します。
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嫌なことがあった。
沈む私の頬に冷たい雫がひとつ、ふたつ──
ごろごろ、ざあざあ。ひどい雨。
まるで私の心を映し出してる様だ……なんて言うのは、大袈裟かな。
生憎、傘なんて持ってない。きっと雨宿りが正解だけど気分じゃなかった。頬を伝う涙が濡れたって構わないと思わせた。
一歩踏み出す。服も靴もぐちゃぐちゃになるけど、いい。
そのまま駆け出す。冷たい。だけど何かから解き放たれた気がして少し、気分が良かった。
暫く駆けて、雨上がり。通り雨だったようだ。
立ち止まる。ふと目に留まった水溜り。
映る私の表情はよく見えないけど、まだ雨模様なのだろうか。それがなんだか悔しくて。
ぱしゃり。
自分の影を踏みつけた。前を向く。
──私の晴れ間もすぐそこに。
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