【台本】台本名:記された書 END2
葉音琴音
【台本】台本名:記された書 END2
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#台本 #拍手 #声劇
※これは分岐点の続きである。分岐点及び初投稿のものを見てない方はそちらを見てから読む事を推奨する。
ここではわかりやすいように二人の人物の名前を田中と佐藤に例えておく。声劇さん方は二人の人物の名前は好きなように当てはめてくれ。
⚫︎リベル、▲田中、■ナレーションの三役
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⚫︎リベル
待たない。
本当にそれでいいのだな?
▲田中
あぁ、所詮は赤の他人だから…。
例え元の世界に戻っても会う確率は低い…。
それにここが夢の中と変わりないならきっと、
起きた時には憶えていない…。
そもそも本当に実在するのかもわからない。
自分は…帰るよ…。
⚫︎リベル
…。
元の場所に帰ってしまうのか…。
久しぶりに来た人間だったのだが…。
まぁ、無理に止める事でもないのだがな。
では、帰る手続きをしよう。
▲田中
帰る手続きって…。
え…待って!
身体が!
な、何をっ!
■ナレーション
悪い予感を察した田中は
その場から逃げようとしたが、
金縛りにあっているかのように身体が動かない。
口頭での抵抗も虚しく、
リベルに丸呑みにされた。
…。
田中は大きな音で目覚める。
それは毎日田中を
心地良い眠りから現実へと引き戻してくれる
目覚まし時計の音だ。
▲田中
何か長い夢を見ていたようで…
でもはっきりは憶えてはいない。
それ程まで重要なものではなかったのか…。
■ナレーション
そう思った田中は、
また、
何の変哲もないごく普通の日常へと戻る。
たった一つ、
田中からは決して見える事のない
寝具の端に存在する
赤い糸に括られた鈴を見つける事なく…。
エンド2 遺らぬ記憶
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これ以上は書き進めている途中なので、しばらく上がる事はないだろう。また書き進めた時にお会いしよう。
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