せいら
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せいら
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「私は蘭ちゃんが嫌いだったし、きっと蘭ちゃんも私を嫌いだった。だって蘭ちゃん、多分康平のこと好きだったもん。康平ってば誰にでも優しいから、少し距離置かれてた蘭ちゃんからしたら嬉しかったんじゃない?
康平は浮いてる子を放っておくのが苦手なだけなのにね…ま、私からしたら浮いてるおかげで構ってもらってる子って感じでとにかくあの子が嫌だったのよね。」
「私は何で死んだかとかよく覚えてないけど、怖いとかそういう気持ちは一切なかった。気付いたら死んでたし。
だからみんなが怖い思いをして死んだんなら、私を殺した人はみんなを殺した人と違う人だと思う。
痛い思いも、苦しい思いもしなかった。メイドさんに話しかけられて……うん、次の瞬間には死んでたんだ。」
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