「あの子ってかわいそうだよね」 いつも陰で笑っていた
くだらない服 くだらない話 くだらない笑顔
「ああはなりたくないね」と話してた
「あの子ってかわいそうだよね」 いつも馬鹿にして見ていた
平凡な夢 平凡な爪 平凡な恋人
どこにでもあるものなど欲しくなかった
選ばれた女であるためには 孤独さえ愛した
だけど クローゼットの中には2年前のワンピース
あたしにしか出来ないことなど 何ひとつなかった
からっぽなのは誰でもなく この無様なあたし
かわいそうなのは あの子じゃなく ああ あたしだった
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