〈第2話〉影と光【中編②】
台本 由季
〈第2話〉影と光【中編②】
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【Normal】〈第2話〉影と光【中編②】
レベッカ「あんたのその行動は恋人を裏切っていたかもしれない。…自分を殺せないからって、あわよくばで死のうとするな。本当は分かってたんでしょ?無理に抵抗すれば最悪死ぬ場合もあるって。」
女性「………………」
レベッカ「その程度の傷で済んだってことは、あんた途中で辞めたでしょ。理由は怖かったから。……死ぬ覚悟もない癖に、恋人の死を生きることを諦める理由にしないで。」
女性「………………………………」
レベッカ「…目を覚まして。あんたはこんなとこでくたばるような女じゃないってこと、証明してみせてよ。その指輪は、きっと、あんたを繋ぎ止めてくれる。自信とか、どうでもいい。本当はつけたいんでしょ?」
女性「……………つけたいっです…でも、つけたら、彼のこと思い出す、し、責められるような気がして、こわい」
レベッカ「……………めんどくさ。」
律「……………(同感)」
莉乃「…………でも、素敵な人だったんですよね?」
女性「………えぇ」
莉乃「その人は、お姉さんのことが大好きだから、その指輪を送ったんでしょう?………大好きな人を責めるような人なんですか…?」
女性「………っ」
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