再録音【中立】第2話 影と光(中編③)
⚠企画用のため関係者以外閲覧禁止
再録音【中立】第2話 影と光(中編③)
- 4
- 1
- 0
中編③
莉乃「私だったら、つけてほしいって思います。そしたら、ずっと一緒に居られるし……そこに居なくても、お姉さんを見守ってくれてるんじゃないでしょうか…!」
女性「………」
莉乃「心は、ずっと、一緒です」
女性「…………っ!」
少女の言葉に、女性は今度こそ声をあげて泣いた
ーーー
泣き止んだ女性は、どこか晴れ晴れした表情だった
女性「…………私、馬鹿でした。」
レベッカ「ほんとにね」
律「………(同感)」
女性「………この指輪が私と彼を繋いでくれる。そう思ったら、不思議と心が軽くなりました。」
莉乃「つけるんですか?」
女性「………えぇ。」
莉乃「よかったです!」
女性「………本当にありがとう。それと、迷惑をかけてごめんなさい。私、ちゃんと生きようと思います。彼の死を逃げ道に、したくないから」
レベッカ「………」
女性「こんなところでくたばる女じゃないって、証明します」
女性に向けて言った言葉は、思いの外、彼女の心に響いていたようだ
レベッカは試すように笑う
レベッカ「あんたにできるの?」
女性「なっ!やってみないと分からないじゃないですか!きっとできます!」
先程まで影のある表情だったのに、今は吹っ切れたのか、女性は全くの別人のようだ
恐らく、本来の性格に戻ったのだろう
レベッカ「あっそ。期待しないでおく」
切り替えが早いと関心しつつ、レベッカは素っ気なくそっぽを向いた
女性「…信用ないなぁ」
レベッカ「当たり前でしょ。私たち、会ったばかりだし」
女性「じゃ、じゃあ、こうしましょう!私、貴女と友達になりたい!」
レベッカ「…………は?」
Comment
No Comments Yet.