【声劇】天上を祈る
読み手:野良猫 台本:すずらん bgm:四ノ宮りゐ
【声劇】天上を祈る
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尊愛してた人への言葉の様に私は読み取れて、「泣いちゃダメだ」と、「泣くとあの人に怒られる」というような、そんな風の心情な気がして…そういう風に皆さんが聴き取れていたらいいなぁと、感じています♪
素敵な台本、BGMありがとうございました!
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いい奴ほど先にいく。
耳障りでしかない。
じゃあ、悪人はどうなんだ。
長生きするのか?
何度も思った。
悪人に向こう川は任せられない。
だから呼ばれた。
わかっている。わかっている。
世の為人の為、唱え続けたお方だ。
間違いなく立派である。
呼ばれて当然、喜ばしいことじゃないか。
静かに香(こう)が私を撫でる。
見慣れた姿に見慣れなくて。
花を囲み、彩(さい)が溢れた。
....
今は口角を上げろ
私の名を呼び、カラカラと笑うあの声が
空耳であったとしても。
塩甘い、私は誰よりも塩甘い。
荒れた肌にはよく染みる。
雲一つない、真っ青な皐月だった。
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