声劇 「色」
■: □: rire 台本:U. BGM:rito🎵様
声劇 「色」
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#声劇 #二人声劇 #拍手返します
#台本 #コラボ歓迎 #拍手
■:
□:
■「…ん。被検体が何の用かな」
□「…僕のことを世界から消してほしいんです」
■「なんで?今の時代、個性個性って個性ばかりが求められる。その身体だって個性でしょ。何が不満なわけ」
□「…黒くなっていってしまうんです」
■「ああ、ほんとだ。もうほとんど真っ黒じゃん、うける」
□「…」
■「(咳払い)。で?」
□「他人の色で溢れた極彩色の中で、どんどん自分が他人の色に染まっていくのが、自分が消えてしまうような気がして…すごく怖いんです…」
■「だから、いっそ消してしまおう、って?」
□「…はい」
■「ふーん。…これで全滅か。早かったなー」
□「え?それはどういう…?」
■「…お前には関係ない。ったく、仕方ないから消してやる
□「…!」
■「まあ、面白いもん見せてもらったよ。ありがとう」
■「最後に言い残したことは?」
□「次はきっと、"普通"に…」
(1:21 紙を丸める音)
■「…あっそ」
備考: 1:21のSEと直前の□のセリフがちょっと被るくらいだと、いい感じになるかと思われます!
■(?):
世界の管理人。透明人間を作り出した張本人。気まぐれ。世界の運営は暇つぶし。
基本的に自分以外はどうでもいい。
□(透明人間):
世界中に現在たった1人しか存在しない人間。極彩色の社会の中で人間の耐久力を見るために送り込まれた実験体。彼(彼女)が最後の一人。
背景:
25xxx年。人類は皆、個性という名の「色」を持っていた。「色」は親の遺伝子が掛け合わされて日々進化し、種類は多岐にわたる。自分の「色」を持つ人々が周りの「色」に染められることは多々あるが、次第に自分の「色」を取り戻していける。しかし、周りの「色」に対抗する「色」を持たない透明人間は周りの人に染められたら最後、どうにもしようがない。
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