【声劇】慎実
台本:威慶/読手:
【声劇】慎実
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創ってみました。
何気なく撮った生活音から
膨らんで弾けた世界観。
どう表現するも、貴方次第。
どんな色に染めるかも自由。
さあ、囚われず縛られず、
咀嚼してみてほしい。
お気に召して頂ければ、何より。
#一人声劇台本
#いけの本棚
→以下、本頁
人が人を哀れんで、畏れて、
怯んで踏みにじって裏切って、
皮肉なものだな。
一体、何の為に、ここに居る。
誰かの為に、続けているのか、
とり零しては嘆いて、呆れる。
溢れ滾る想いが身体に滲みて、
溺れそうな程に音の波を泳いで、
千切れそうなくらいに喉を震わせた。
血が巡らない言葉を浴びて、
その度に心臓が渇いていく。
どうしても、
君みたいな人間になりたい
どうしたって、
君のような人間になれない
そうやって、追いかけては
脚が縺れて、心が擦り切れて、
脳が煮えて、膿が荒んで、
脱力と疲弊を呑み込むだけ。
馬鹿馬鹿しいと、笑ってくれよ。
その澄みきった声で、惹き愛(コロ)せよ。
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