声劇 純文学のラブレタア
台本:あいざわ 読み手:みぃるん
声劇 純文学のラブレタア
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すごく素敵な台本で読んでいて楽しかった!
滑舌をもっと鍛えようと思いました( ๑•̀ω•́๑)
あらミケじゃない。
こんな所にまでお散歩?
駄目よミケ、これはおもちゃじゃないの。
私の大事なラブレターなんだから。
あら、ミケってば気づいたの?
ありがとう。労わってくれているのね。
紳士的な猫ちゃんだこと。
でもちょっとだけくすぐったいわ。
封蝋なんて洒落たもの使ったから
さっき火傷しちゃったの。
まったく、
格好つけて慣れないことするもんじゃないわね。
さぁ、指の火傷には絆創膏と手袋を。
乙女は秘密が多い方が魅力的だって
誰かが言っていたし。
努力を素直に見せられる程、
私は素直な女じゃないのよ。
私がどれだけ気持ちを伝えても
きっと返ってくるのは一文のシェイクスピア。
....ふふっ。弱音なんて、私らしくないわ。
もっと魅力的なモガになれたら
あの人を振り向かせることにする。
「愛してる」が「愛してた」に変わらないように。
それまでこれは渡さないでとって置く。
一種のお守りみたいなものね。
さぁ、そろそろ図書館へ向かいましょうか。
またお得意の文学話でも聴きに行きましょう。
貴方も届けなくちゃね、ミケ。
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