【今、そこにいる僕】ララ・ルゥとシュウの掛け合い。

ララ・ルゥ(cv.名塚佳織)、シュウ／松谷修造(cv.岡村明美)

Shimezoさんの素敵なBGMをお借りしました。 1999年に放送されたアニメの今、そこにいる僕。なかなか人を選ぶ作品なんだけど、観たことないよって人がもし居たら絶対観てほしいなと心から思います。内容は容赦ないけど、その辛さの中に色々感じられる部分が垣間見えるのがこの作品の魅力なのかも。私達人間ってついついそういうの忘れがちだと思うので。何かこの語り臭うな。消臭剤かけとこ。 ◇…ララ・ルゥ(♀)自身のペンダントで水を操る事ができる力を持つ不思議な少女。寡黙な性格をしており、あまり人間を快く思っていない。夕日が好き。 ◆…シュウ／松谷修造(♂)現実世界から戦争が絶えない世界へとタイムスリップして来た元気で真っ直ぐな少年。運動神経に長けておりひょんなことからヘリウッドに捕らえられていたララ・ルゥを救出後、宛もなく逃亡する。 ＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿ ヘリウッドからがら逃亡したララ・ルゥとオレは月明かりに照らされた洞窟に身を潜め寝そべる。 ◇「どうして、私を助けたの」 ◆「どうしてって……そんなことよりさ、月がきれいだよ、ララ・ルゥ！」 ◇「…。(黙って月を見ている)」 ◆「夕日、じゃないけど(苦笑いしながら)」 ◇「戦争の繰り返し」 ◆「え？」 ◇「ヒトは忘れる生き物だから。草も、木も、花も、みんな、みんな、何もかも消えてなくなっていく」 ◆「そりゃ、この世界は酷い奴だらけだけど…でも、人の手で育てることだってできるよ」 ◇「ヒトなんて何するか解らない」 ◆「ララ・ルゥ…」 ◇「自分さえ良ければいい、そういう勝手な生き物だもの。シュウは知らないだけ、何も見えていないだけ」 ララ・ルゥはか細い声で呟き、目を閉じた。 オレはしばらく星を眺めた。きっとナブカやブゥ達だって戦争がなきゃあんな風にはならないはずなんだ。絶対に。 ◆「(寝返りをうちながら)悪いのは戦争だ。でも、戦争をしているのは同じ人間なんだ……」 #今そこにいる僕