【M23】おいらやだやだ【茨城2】
筑波(つくば)
【M23】おいらやだやだ【茨城2】
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那珂(なか)郡東海村
伝承:本田造酒之介/1907年生
採譜:東海村教育委員会/1981年
収録:全集6上
キー:譜面Bm/歌唱Cm
譜面テンポ:♩=66
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おいらやだやだもういやだ
いやではなるまい師走まで
師走八日が来たときにゃ
お暇をもらって里帰り
里へ帰って来たときにゃ
おばさん一人で茶をわかし
お茶も新茶ももう食べて
食べて食べらせてはらませて
良い子生(な)させて守りさせて
お守りさんはどっから参った
坂上から坂上のお守りさんは
小さい守りだね
も少し大きい守り置いておくれよ
大きい守り置くのにゃ損が高いね
損も高けりゃお仕着せも高いよ
おいらやだやだもういやだ
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師走八日:子守り奉公の年季明けは地域によって異なる。五木や竹田の守り子唄では盆、関東では三月三日の出替わり=新旧守り子の交替が多かった。十二月八日がそれに当たるのか、正月休みをとる日であったのか不明。参考【M21】
お仕着せ:雇主が使用人に与える着物
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これまた江戸子守唄の転用ですが、冒頭の「おいらやだやだもういやだ」は守り子の実感かと。三番以降は話の流れというか、何を言いたいのかよく分かりませんでした。冬濤の勉強不足ですが、似たような歌詞(誰某が茶をわかし、よい子なさせて等)を他所でも見かけます。元歌があるのかもしれません。表記によればこの唄は既刊書からの転載。歌詞後半は字余り字足らずが多く、どう歌われたのか全集担当者も分からなかったようです。
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歌唱は手作り二弦楽器もりっこ(調弦1G2C)で弾きやすいキーに移調しています……と尤もらしく書きましたが、江戸子守唄転用はどれもCmにしてしまったため、唄の区別はもはや間違い探しのレベル。陰旋の江戸子守唄転用はおいらやだやだもういやだ(苦笑)
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