Giraギャラティック・タイトロープ
織地茉奏、闇嶋ざくろ
Giraギャラティック・タイトロープ
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ℍ𝕒𝕡𝕡𝕪 𝔸𝕡𝕣𝕚𝕝 𝕗𝕠𝕠𝕝…vol.1
꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°
今日はエイプリルフール。
ざくろはいつも以上にニコニコしながら、収録直前のSTAR Яesonanceメンバーの元へ向かった。
そう、とあるプロジェクトを決行する為にーーー。
「みんなお疲れ様♡
今日は差し入れを持ってきたわよぉ!なんとスピネルちゃんと私の手作りなの!食べてみて!」
「とってもとっても自信作です♡」
ざくろに指示されたスピネルがテーブルに色とりどりのキャンディを並べる。
メンバーもその可愛さにワッと沸く。
「わ〜〜可愛い!!ハートの塊みたいなのが飴の中にとじこめられてる!」
茉奏は明かりに飴を透かすとそれを口の中に放り込んだ。
「本当ね!美味しそう、私も戴くわ」
冴薇冴も青く透き通ったキャンディを品良く口に含んだ。
「あら、少しひんやりした口当たりね。ミントかしら?」
冴薇冴の感想にスピネルは首を縦に振る。
「はい!冴薇冴様が召し上がったのはミントとハーブティーが配合されたものですね!」
「やっぱり!清涼感があっていいわね」
「てか、りのんとひなのも今日に限って別番組の収録とかついてないな〜。りのんなんてこういうかわいいやつ絶対好きなのに」
透子もキャンディをひと通り眺めてピンク色のそれをひとつ食べた。
「そうデスよね...!りのん残念すぎマスね。
そうだ!りのんの分も取っといてあげまショウ!
私も今はいらないので、今度食べマース!」
琳は、キャンディをポケットの中に入れ込む。
「姉さん達の手作りか......。スピネルだけだったらいいんだけど、姉さんが絡むと怖いんだよなあ」
「ルチル様......食べて下さらないんですか?」
飴を眺めて渋るルチルの元へスピネルが駆け寄ると、上目遣いで見つめた。
「うっ......!!もちろん食べるよ!!!せっかくスピネルが作ってくれたんだから!!!」
やけ気味に黄色い飴を口の中に放り込んでコロコロと舐めるルチルを見てスピネルも笑顔になった。
「ありがとうございます、ルチル様!美味しいですか?」
「うん、美味しいよ!さすがスピネル」
その様子を見たざくろはひとりほくそ笑んだ。
それから1時間後。
キャンディを食べたメンバーに変化が訪れ始めた。
「あ、あれ?なんか、服がキツくなってきた...」
「そ、そうね。なんていうか目線も高くなってる気がするわ」
茉奏と冴薇冴が目を合わせる。
ふたりを見て透子も焦った声を上げた。
「っておい?!見た目が変わってるぞ?!?!」
茉奏は髪が短くなっていき、冴薇冴も精悍な顔つきへと変化していった。
透子も短めのウルフカットになり、あっという間に三人は同世代の青年の姿へと変わってしまった。
きっと双子の兄弟がいたらこうなるであろう、と言う見た目だ。
それを見た琳は、自分の見た目が変わっていないことを確認しながらも混乱している。
「どうしたんデスか?!みんな変デスよ!!!」
「ねえ私どうしてこんな男の子みたいな服なの?ざくろ姉さんみたいにかわいいスカートも履きたいわ!」
ルチルの髪も伸び、ざくろと同じウェーブがかったロングヘアーになる。
いつものルチルとは全然違った、まるでりのんのような立ち居振る舞いをしている。
「あら、ルチルちゃんは性格が変わっちゃったのね♡
でもこっちも可愛いからよし♡」
「ざくろ様、これは一体?!」
何が起こっているか分からないスピネルはざくろに縋り付く。
むしろざくろ以外皆説明を求めるようにざくろを見つめた。
「みんな安心して聞いて♡
このキャンディには我が闇嶋の化学チームが特別に配合した性別逆転パウダーが入ってるの!だから食べたコの身体が変化したってことね♪
ルチルちゃんはなぜか性格だけが変わっちゃったみたいだけど」
「ええええそんな夢みたいなことある?!」
茉奏は低くなった自分の声に驚き、そして自分の顔をベタベタと触った。
「ちょっと待って!これって本当に安全なの?!それにいつ元に戻るのかもわからないじゃない!!」
冴薇冴も青い顔で、鏡越しに映る男性の自分を見る。
「そうだよ!!これからの活動に支障が出たらどうしてくれるんだ〜!!!」
透子は頭をかきむしった。
「ざくろ、みんなは元に戻るんデスよね?!このままじゃSTAR Яesonance続けていけないデスよ!!!」
いつもニコニコしている琳も、この時ばかりは強めに言い放った。
「安心して頂戴。何度も実験はしているし継続効果も1時間程度とわかっているわ。それに身体に害はない成分だから大丈夫、闇嶋財閥に出来ないことはないのよ♡」
「ざくろ様...隠し味にと入れていたパウダーはこれだったのですか」
スピネルも知らされていなかったらしく、困惑の表情を浮かべている。
「騙しててごめんなさいね、スピネルちゃん。
でも今日はエイプリルフールじゃない?
今回の企画として、普段の私達とはまるで違う楽曲を違う姿でパフォーマンスしたいと思っていたの。
性別逆転しているメンバーが本人なのか別人なのか話題にもなるし、後日ネタバラシしたらそれもまた話題になるわ」
ざくろはうっとりとした表情で説明する。
それに対してルチルは泣きそうな顔で反論した。
「だからって相談してくれればいいじゃない!こんな騙すようなやり方なんてひどいわ姉さん!!」
「ルチルの言う通りだわ、ひとこと言ってくれれば良かったじゃない」
冴薇冴もざくろを睨みつける。
「それについてはごめんなさい、でもみんなにもサプライズしたかったの!
企画自体はしっかり番組のプロデューサーにも話を通してるから安心して頂戴!
あらかじめこの姿のまま収録する手はずになってるわ。
それに不具合があったら、姿が戻ってからまたやり直しましょ?」
ざくろは皆を宥めつつ、ゆっくり説明をしていく。
「そうなんだ......ということは、ここまでが台本ってことなんだね!だったら私は自分にできることをするよ!織地のオリジナル見てほしいな、ざくろちゃん!」
「さすが茉奏ちゃん♪頼もしいわぁ♡♡」
茉奏は持ち前のプラス思考でこの出来事を自分なりに理解したようだ。
他のメンバーも半ば諦めたように、でも茉奏に感化され自分が今できるパフォーマンスをする為に各々考え始めていた。
まず一曲目はざくろと茉奏二人で歌う「Giraギャラティック・タイトロープ」。
ざくろはあらかじめ録画した自分のホログラムをステージ上に投影して、まるで三人で歌っているように見える演出を施していた。
そのホログラムに映ったのは、今の茉奏達と同じで男性の姿になったざくろ本人だった。
キャンディはあらかじめ自分で効果を試し、しっかり録画もしていたのだ。
「さぁ、茉奏ちゃんやるわよぉ♡」
「うん!頑張ろうざくろちゃん」
茉奏とざくろはカメラの前でポーズをとった。
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歌詞
🕯💜闇嶋 ざくろ(cv.くろの)
🕯闇嶋 ざくろ(cv.くろの)
🌼織地 茉奏(cv.楓瀬みゆ)
⭐️全員
※🕯💜は女声
🕯💜時計の針がふたつ交わる
新たなる世界が始まる
呼吸を合わせて さぁ
覚悟はできたかい?
🌼明日におびえているくちびる
流れ星にのせた挑発
胸が騒ぎだしたら
宇宙のダンスホール
🕯踏み外すなよ ここから (ほんとは)
頼っていいよ 俺には (瀬戸際)
余裕綽々な表情(かお)だって今のうち
もうバレバレだぜ 君の…
🕯💜スタレゾGalaxy
⭐️Giraギャラティック・タイトロープ
騙されないぜトラップ
嘘だよ グッときたよ
🌼夢の彼方
⭐️君と俺とまどい
瞳に映らぬトリニティ
星座図のように
🕯つながった
⭐️Giraギャラティック・タイトロープ
危険すぎるステップ
君をまきぞえて
🕯💜踊りだしたら
⭐️朝となく Ah 夜となく
銀河の果てだって
Be with you
꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°⌖꙳✧˖°
素敵な伴奏はこちら↓
Giraギャラティック・タイトロープ
梨ぃ様
https://nana-music.com/sounds/04a43d83
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#プリパラ
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