声劇【春】※恋愛声劇
朗読 ○○/台本 サンケー
声劇【春】※恋愛声劇
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忘れたくない
また今年もこの季節が巡って来た
「おかえり」
いつしか
僕はこの季節を
受け入れられるように なっていた
君と過した 淡く綺麗な時間
始まりは桜が色づく 春の事
暑過ぎず 寒過ぎない この空の下
僕と君は 2人でよく出掛けたね
たくさんの思い出が詰まったこの季節
触れる度 鮮明に蘇る記憶と
もうここに君はいない悲しさ
思い出すのが辛くて
この季節を嫌った時もあった
まだ心の整理が付かなくて
心が現実を拒んでいたから
ひとり 歳を重ね
未来への期待より 抱く過去の記憶
美しかった思い出を
心がようやく受け入れた
君を思い返す事は
悲しい事ではなくて
僕にとって 素敵な人生の時間
桜を見上げるたび感じる
今も君が一緒に
桜を見上げてくれていると
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