【シーア】第2話 秘密(前編①)
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【シーア】第2話 秘密(前編①)
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前編①
ここは人気カフェのバックヤード
1人の青年と、店長と思われる男性が向かい合っていた
?「違う……僕はやってない!信じてくれ!」
店長「そうは言ってもな。実際に、近くにいたのはお前なんだぞ、ニコラス」
ニコラス「だ、だから、忘れ物を取りに来ただけなんだって!」
店長「でも、こうして問題が起きたんだ。君にはここを辞めてもらう。私もできることなら雇い続けたかった。…だが、世間の目がある限り、ここで働くのは辛いだろう。…分かってくれ」
ニコラス「……………はい。」
ーーー
店を出たニコラスはため息をつく
ニコラス「一体誰が…いや、これ以上考えるな。」
ニコラスは俯いて歩く
すると──
?「っ!」
女性の声が聞こえ、ぶつかってしまったのだと、思い当たる
ニコラス「すみません!だ、大丈夫ですか?」
慌てて倒れそうになる女性の腕を掴み、支えると
?「私こそ。よそ見をしていたみたいで、ごめんなさい。」
間近で女性の顔を見てしまい、ニコラスは思わず赤面してしまう
ニコラス「お、お怪我は、ないですか?」
?「えぇ、大丈夫。あなたは?」
ニコラス「ぼ、僕は今日も元気です!」
思わず見当違いな受け答えをしてしまう
?「……それはよかったわ」
くすりと笑いながら女性は体勢を立て直す
ニコラス「あ、あの…」
?「え?」
ニコラス「ぼ、僕はニコラス・ブライアンって言うんだけど。…貴女の名前は?」
?「ごめんなさい、よく知らない人には名乗らないようにしてるの」
ニコラス「じゃあ!これから!これから、僕のこと、知ってほしい!」
?「………また会えたら考えてもいいわ」
ニコラス「ほ、ほんと!?」
?「また会えたら、ね?」
ニコラス「十分だよ!必ず見つけてみせるから!」
女性は曖昧に笑って去って行った
ーーー
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