パッと見綺麗な幸福の偽装
メッキが剥がれ落ちた
一枚の薄皮隔てた先で
グロいものがなんか呻いていた
人間の間に沈殿した
どす黒いものが暴発する日
それにずっと怯える僕達は
緩慢な死の最中にあるみたいだ
無力を呪う声と
救いを祈る声が
混ざったような歌が聞こえる
全て飲み込んでしまうように
進んでゆく聖者の行進
弱い僕らさえも赦して
連れ去ってしまう
破壊でもなく救済でもなく
全てを均す聖者の行進
打ちのめされてしまった僕らの
憂いを払ってくれ、なぁ
どうして僕たちの幸福の種は
一向に芽吹かないの?
一体どれくらいの暗い闇の底で
泣いてもがいて過ごしたらいい?
#となかり #キタニタツヤ #聖者の行進
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