声劇 花ふぜゐ

台本:あいざわ 読み手:○○

＿その少女は 薄紅色の咲き誇る下で振り向いた。 ☪︎アレンジ全然OKでございます。 ☪︎長ければ切って大丈夫です。 ☪︎一人称は役に合わせて変更して下さって大丈夫です。性別逆転もありです。 ☪︎コラボの際は拍手かコメントをして下さると 喜びますので、良かったらお願いしますね。 台本↓ その少女は薄紅色の咲き誇る下で振り向いた。 柔い風にまかれてスカートが揺れる。 なんだか見てはいけないものを見ているようで、 僕は反射的に目を逸らした。 それを見た目の前の少女は、くすりと優雅に微笑む。 ....そこでいつも目が覚める。 窓際の3列目、いつも横目で見ていた。 いつかの放課後、屋上のフェンス。 僕のネクタイを引きよせて そして1つ、キスをした。 甘ったるい花吹雪と春風 僕らを包んで、2人だけの世界をつくる。 一際目を引く桜の木を、手を繋いで見下ろした。 ＿＿＿刹那。 宙に浮く身体と突風。 舞い上がる花吹雪。 フィルムのように回りだす校舎の窓ガラス。 一瞬にして見えた少女の花園。 僕を見下ろす少女は綺麗な笑顔を浮かべている。 でも、これでいい。 ＿なんて素晴しい最期じゃないか。 麗しい春の日 僕は一時の恋をした。 美しく咲く薄紅色に、 この身体すべてで取り憑かれてしまいたい。 #声劇 #声劇台本 #朗読 #朗読台本 #本と万年筆 「桜の樹の下には＿＿＿＿＿＿」