一人声劇「星の砂浜」
読み手 syo/台本 伊織
一人声劇「星の砂浜」
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前から知っていました伊織さんの台本をついに
読めました…
ほんと泣ける素敵な台本だ…(⸝⸝o̴̶̷᷄ o̴̶̷̥᷅⸝⸝)
台本
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臆病な君が言えなかった言葉を
僕がひとつずつ、集めていこう
足跡を辿(たど)って、波が攫(さら)ってしまう前に
零(こぼ)れていった君の欠片(かけら)を拾い集めた
青い貝殻は寂しさ
いつも友人に囲まれていた君がこんな思いをしていたなんて、いったい誰が思っただろう
黄色のヒトデは抱(いだ)いた悔(くや)しさ
負ける日は誰にだってある。だけど、そんな自分に胸を痛めてしまうほど、君は脆(もろ)くて繊細だった
流した涙は透明な石になった
夕日に透かしたら、それは悲しいほど綺麗で。こんなに一人で泣いていたのかと、小さな背中に思いを馳せた
心の内を明かせない君に
触れることを躊躇(ためら)った僕
いなくなると知っていたなら、
何も構わず暴(あば)けば良かった
日が落ちて、もう君の欠片がどこにあるかも分からない
空に月
君の愛した、星が見える
#一人声劇 #声劇台本 #朗読
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