様々なアーティストが、様々な曲を通じて応援メッセージを送っていた。
その中でも、好きだった嵐が歌っていた曲。
震災前にやっていたドラマの主題歌だったからだろうか。
メッセージとして、敢えて選んだのだろうか。
どちらでもいい。
どこを向けばいいかわからなくなりつつあったあの日、前を向けばいいのだと思わせてくれたから。
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泥まみれの毎日だけど
いまさら悩んだりはしない
呆れるほど不器用だけど
心に誓った夢がある
届かない星が瞬いて
触れるように そっと問い掛けた
よみがえる希望でこの胸が
満たされるから 追い掛けるだけ
果てない空がそこにあるって
いま確かな声が聞こえる
飛べない自分を変えていこうか
踏み出して何度でも
やり直そう 力強く
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#果てない空 #嵐 #伴奏
#3_11
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一応、被災地と呼ばれる地域にいたし、今も住んでいるけれど。
山側に住んでいたもので、津波の引き波?で川の水量がぐっと減ったところしか見ておらず。
津波のことは、テレビでしか知らない。
本当の災害の恐ろしさには触れずにいた。
だから、『被災者』と括られるのは申し訳ないというか、違うと思っていた。
だけど、『日常』が送れないという意味では妙に気持ちが沈んだし、どうしていいかわからなかった。
当時、2日前だっただろうか。
高校一般入試の試験日。
私を含む数名、推薦入試にて進路が決まった生徒が、校庭の端でタイムカプセルを掘り起こしていた。
(校舎は以前、商業高校の校舎であり、そのタイムカプセルを埋めた蓋付きの場所を再利用できないか確認するため)
そこで、短時間だが大きめの揺れがあった。
祟りだなんだと、リーダー格の生徒につられて皆笑っていた。
それほどタイミングがよかったし、大して気にも留めていなかった。
明日は卒業式。
そんな時に震災と呼ばれるあの揺れがきたのだ。
あれから11年だと、
もうそんなに経つのかと、テレビを見て思った。
同じように災害が起きたとき、自分はどう動くのか。行動を起こせるだけの知識があるのだろうか。
中身はさほど成長していない。
そう思えてならない。
綺麗事を言いたくはないが、綺麗事でも言わなければ忘れてしまう。それが人間だ。
この日がくる度に、この日だけ震災を取り上げることに違和感を感じながら。
それでも、それさえ無くなってしまえば同じ過ちを繰り返してしまうのだろうと憤りながら。
あの時間がやってくるのを待つことしかできない。
インタビューを受けた彼ら彼女らのような、辛い思いはしていないはずなのに、何故か苦しさを覚える。
そんな自分が嫌だと思っても、うまく伝えられないし、伝える相手もいない。
だからなんとなく、ここに書き出してみた。
あと30分もすれば、黙祷のサイレンが鳴る。
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