【朗読】月のかけらは夜をうつして
音楽:楓 さま 文章/声:蒼
【朗読】月のかけらは夜をうつして
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すてきな作品をお借りしました
歌うように読んでみました
ーー
黒い森は星の海に影を落として
しじまに眠る夜はやがて更けてゆく
青い花は透明に空をうつす
ひそやかに枯れないよう
この一瞬をとどめていて
細い道には
たどった足跡がきざまれている
いずれ歩みすぎるのだとしても
眼をとじて思う
きみとふたり この日々を重ねたこと
窓際に飾った花のことを
眠れない夜にひそやかにうたうアリア
お別れの音には
すこしだけ
耳をふさいだ
水に浮かぶ泡より儚い白昼夢でも
てのひらからこぼれないように
そっと握って
離さないで
ねぇリリィ
月のかけらが丘を染める夜
ぼくらふたり遠くへとゆこう
はるかな旅のなかばにあって
ゆくさきさえ知らないとして
憶えていてね
いっとうだいじな
この月の夜を
#蒼の朗読
Comment
2commnets
- 蒼#1925
- 楓蒼さんお久しぶりです〜! 毎回曲出したらすぐに私のイメージに沿った詩を出してくださって、本当に凄いです……。 タイトルまで意識されてるのもちゃんと伝わってます! いつも本当に素敵な作品をありがとうございます😊無理のない範囲で、気ままにでいいので、また書いてくださったら嬉しいです!読みます!!