声劇台本　足取りも軽やかに

A( ) B( ) 演奏/彗

彗さんの演奏する SPOT LIGHT / Piano ver. eill をお借りしました。 明けましておめでとうございます。 あまりにも何にも書いてなかったので、彗さんの演奏の力を借りて、思い浮かぶままに筆(指)を走らせた結果、シンプルな会話劇が出来ました。 想像の中では2人の女の子が会話していたのですが、男女でも、一人称変えれば両方男性でもどうにかなるような気がしないでも無いのでご自由に使っていただけると幸いです。 テストしてないので尺がどんな感じになるかは全然わからないので足りなかったらカットも、余るならアレンジも全然OKです。 最初のモノローグはA担当想定です。 －－－－－－－－－ー－－－－－－－－－－－－－－－－－ 私はうまくやっていると思う。 与えられたハードルだってそれなりに越えて来た。 だけど、積み上げるほど その高さに足が震え、身動きが取れなくなる。 それを不自由だなんて思いたくはないけど。 B「どうだった？ A「さあ、どうぞ泣いてください！って 　　ドヤ顔でハンカチ差し出されると人は泣けないんだって。 B「あーそういう話好きだもんねえ。 　　病気とか事故とか。 A「私の小説読んだことないくせに。 B「すまないねえ活字が苦手で。 A「一回ぐらい読んで感想言ってよ。 B「読みたい！ 　　って思ったら読むから画像で送っといて。 A「読まねえなこいつ。 B「自分ではどう思うの？その話。 A「そりゃ面白いと思ったから応募したんだけど。 B「じゃあいいんじゃない？ 　　センスについて来れないやつは置いてくぞ！で。 A「評価されないとダメなんだよ。 　　私は面白いって言われる本が書きたいの。 B「おもしろーい！ A「読んでねえだろ。 B「装丁がいいよね。味があって。 A「製本されてねえよ。原稿用紙だよ。 B「面白いと思うものなんて人それぞれだよ。 　　全員が同じもの面白いと思う世界なら 　　おんなじような本ばっかりだよ。 A「もっともらしいこと言うなあ。 B「自分の欲求を素直に書いてみたら？ 　　誰かが喜びそうな言葉じゃなくてさ。 A「欲求ねえ。 　　あんたは何がしたい？ B「とりあえず今はトイレかな。 A「よし、行ってこい。 B「戦果を期待しててね。 A「するか。