【一人語り】君に遺す呪い

【台本】浅漬とまと

こんにちは。はじめまして。 顔もしらない君に、この手紙は無事に届いたんだね。 おっと、警戒しないでくれよ。 僕は君と同じものだから。 きっと君はこの湖で消滅した能力者(ぼく)の話を知ってここに来た。 そして、この手紙を読めているということは、君もまた能力者だ。 君の力が何か、僕は知らない。 それでも、君が僕と同じ苦しみを抱えていると推測するよ。 強すぎる力は僕たちを孤独にする。 そんな僕らの終焉にこの場所はふさわしいから。 僕は、君に会ってみたかったな。 君となら、肩を並べて笑いあえたかもしれない。 だからこそ僕は君に最後の呪いを遺すんだ。 文字で呪いを？と君は笑うかもしれない。 だけど僕のすべてを代償にした呪いだから、うまくいくはずだ。 これを読んだ君の能力は封印され、君は彩られた世界を生きていく。 さぁ目を閉じて。 目を開けたとき、君はこの手紙のことを忘れているだろう。 君の呪いをほどくことで、僕もようやく眠りにつける。 過去から、愛と祈りを込めて。 湖の亡霊より #浅漬台本シークレット #お気に召すものがあればご自由に こんな夢をみました。 手紙を書いた青年の顔も見ていないのに、 勝手に恋に落ちて勝手に死に別れした気分で目覚めました。 うおおおおお切ない！と思って書きなぐったものの はっきり言って読み返すと意味不明だね。となって封印していました。 現場の三角コーナーからは以上です。