【声劇】すれちがい
元飼い猫「」 野良猫『』
【声劇】すれちがい
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「君、飼い猫?」
『…なに、嫌味?』
「別にそんな風に聞いたわけではないんだけどな」
『あぁ、そう。この私が飼い猫に見えるかしら』
「…」
『毛並みがきれいで、首輪をつけてるあなたには
わからないわよね』
「僕ももう野良だよ」
『…捨てられたの?』
「信じたくはないけどね
家に帰ったら飼い主さんの靴がなかった」
『…そう。』
『でも、大切にされてたんでしょ。私は大切にされてたことも…』
「わからないだろ、急に一人になってしまったことがどれだけ辛いか」
『わからないわよ、全て自慢に聞こえるわ』
「あぁ、そうか。君なら聞いてくれると思ってたけど」
『聞きたくもないわ、そんな自慢話』
「君も変わったね」
『変わっちゃったのはあなたよ』
『「さようなら」』
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