DOOR (中盤～間奏)

谷山浩子、石井聖子 / 作詞：谷山浩子 作曲：崎谷健次郎

火曜日だけど、猫の日だけど、 月曜日の谷山曲、続きです！ 猫の日は、私、毎日がねこ曜日なので、 気が向いた日に、にゃんにゃー盛り沢山で 猫の歌を歌いたいと思います🐈 ♬*゜*•.¸¸✿ ♬* 冒頭部分 https://nana-music.com/sounds/06413a36 終盤部分 https://nana-music.com/sounds/06417aa4 この回は、歌詞について書きます。 長いです。もうここで、離脱！もアリです🐜 お聴きくださりありがとうございました🙇‍♀️💕 素晴らしい演奏は、にわとりのとさかさんです🐔 間奏（ここでは後奏のよう）のピアノが とてもとても素敵なのでぜひ👂✨💕 ♬*゜*•.¸¸✿ ♬* まずは、この曲が提供された映画 『ガラスの脳』について触れます。 原作は手塚治虫さんです。 監督は中田秀夫さん。 中田さんと言えば、貞子。 Jホラーのドン✨← この作品はホラーではないのですが、 ファンタジックなストーリーの中に ちゃんと手塚治虫特有の陰の部分が 映像で描かれていて、 美しく儚いのに、どこか怖くて危うい まさに谷山さんのサウンドがぴったりな 作品と思います。 ♬*゜*•.¸¸✿ ♬* どんなストーリーかというと、 DVDのパッケージに書かれていることを かいつまんで書いてみますね （まだネタバレではない程度）。 飛行機事故で亡くなった妊婦さんから 生まれた少女は、生まれた日からずっと 眠り続けていました。 その病院に入院していた少年が少女を見つけ、 「僕が王子様だよ」とキスをします。 それでも目を覚さないので 少年は入院中、人目を忍んでキスをし続けていました。 退院して、彼は普通の生活を送り 高校生になった時、ニュースで 彼女がまだ眠り続けていることを知ります。 そこで、彼はまた彼女のところへ。 キスをすると彼女は目を覚ましました。 奇跡……。 でも、その彼女は、5日間しか 起きていられないというのです。 その神が許した5日間で 彼は彼女に精一杯の愛を捧げます。 ところが……。 ♬*゜*•.¸¸✿ ♬* 主演は小原裕貴さん、後藤理沙さん。 脇を、名取裕子さん、榎本孝明さん他 堅実派な俳優陣が固めます。 Wikiには、もっと踏み込んだ あらすじが書いてあります。 ここからは大いなるネタバレです。 ネタバレやだよ、って方はどうかここで 離脱よろしくお願いいたします🐜 *•.¸¸♪*•.¸¸✿ ♬* 5日間、彼はもうそれは献身的に 彼女の側にいて、世界を広げてやり、 原宿、青山、絵画館前、としまえんと 高校生らしいデートもし、 結婚式も挙げ、永遠の愛を誓います。 「私たち……何のために生まれたのかな 　長く生きなくたっていいよね」 もどかしいくらい愛おしくお互いを見つめながら ふたりは互いを確かめ合います。 でも現実は無情にも確実に訪れる。 彼女は5日間経つと 永遠の眠りに落ちてしまいます。 その後、彼はどうしたか……。 髪に白髪が混じるような歳になっても、 眠り続ける彼女のベッドに毎日通い 今日あったことを話しかけ、 ひたむきにその愛を貫いた…… というストーリーでした。 ♬*゜*•.¸¸✿ ♬* この曲のサビ、 「世界中の恋人たち そのすべての時間よりも 幸せだった　輝いていた 愛していた　命まで」 が、この物語の愛そのものでした。 心のドアって、わりと全開の人もいますけど、 誰彼に向けて容易く開けられるものでもない。 開け方も人それぞれで、 それが生き方にも直結しているように思います。 この主人公の男の子の心は 彼女に向けてだけ開けたかった。 そして、彼女もまた彼にだけ開けた。 それはとても幸せなことだと思います。 とても運命的なドラマでした。 手塚治虫さんが、「いばら姫（眠り姫）」から 着想を得て描いたというこの純愛。 美しいだけじゃなく、 手塚さんらしい、医学や科学への 強い探究心から一線を越えてしまう 人間の怖さ、親の情など、 たくさんのものが描かれていて、 仄暗いトーンが中田調で とてもいい作品でした。 久しぶりに見返して、 原宿アパートとかとしまえんとか 1999年代くらいの東京の風景見てたら 泣きたくなった。 へんな感傷に耽ってしまいました💦 お付き合いありがとうございます。 ちゃんと歌おうと思ったら 私にはこの咀嚼が必要だったんです…🙇‍♀️ 拙文長々お読みくださりありがとうございます。 心から深く厚く御礼申し上げます🙇‍♀️💕 *•.¸¸♪*•.¸¸✿ ♬* #うか谷山浩子